冬に開催されるコミックマーケットは夏よりかは過酷ではないと言うかたをちらほら耳にします。
しかし冬コミでは体調を崩して救護班に助けを求める人が沢山います。
また夏コミで良くある熱中症のレベルが凄くて伝わるのですが、意外にも冬コミでの感染症予防の話や冬の乾燥による病気や怪我については話題にあがりません。
しかしコミックマーケット準備会は、公式TwitterからPDFまで使ってアナウンスをしています。
この記事では私の経験とコミケ準備会のデータに基づいて、冬コミの寒さ対策から風邪予防までを解説していきます。
コミケの持ち物について知りたい方はのために専用記事を作成しました。
早く読みたい人のための目次
なぜ冬コミの寒さ対策をしなくてはいけないのか?
- 海に面しているため海風がある
- ビルに囲まれているのでビル風が強い
- 地面がコンクリートのため起きる放射冷却
- 乾燥している
基本として冬コミの会場がある東京ビッグサイトは海に面していてとても寒いです。
冬コミは乾燥していて都内でもさらに体感温度が低いので気を付けましょう。
当記事は冬コミの寒さ対策を扱っている記事です。
夏コミの暑さ対策をお探しの方は以下の記事をお読みください。
- 低体温症
- 風邪や感染症
冬コミがとても寒く乾燥しているからこそ、特に対策をしなくてはいけない項目がこの2点です。
低体温症に気をつけよう
低体温症により救護室を利用する参加者が毎年多数おり、コミックマーケット準備会はTwitterやカタログで注意喚起をしています。
一般参加をしていると毎年一人は低体温症でスタッフを呼ぶ方を見ます。
特に始発列は朝の放射冷却で一気に冷えることと、海風の寒さで体温を奪われて倒れる方が沢山いるので注意しましょう。
風邪予防は必須
冬コミの感染症予防対策はとても重要です。
私も覚えているのですがコミケC91では感染症が流行しました。
PDFでコミケット準備会がC95の時点で感染症がコミケで流行したこと、感染症予防および寒さ対策の重要性を改めて注意喚起しています。
この季節は乾燥して手を怪我したり、いろいろな感染症 が流行する時期です。救護室もカゼ・インフルエンザ・感染性胃腸炎などに罹って具合の悪くなった人でいっぱい になる可能性があります。近年では2016年冬C91に感染症が流行し、胃腸炎・感冒症状の方が、全体の約4割 を占めました。
https://www2.comiket.co.jp/info-a/C95/C95CtlgNotes1.pdf
準備会もこのように何が起きるのか説明しています。
コミケに参加している今その瞬間は大丈夫でも、帰宅後や翌日の参加に支障をきたします。
最悪の年末年始を迎えないためにも、そして感染をしていた状態で周囲に移さないためにも特に意識をしましょう。
特に風邪をもらうことにだけは注意してください。
現実的な冬コミの風邪予防
- 本番前からの準備
- 冬コミに向けての風邪予防グッズなどの購入
- 乾燥対策をする
- ワクチン接種を受ける
冬コミに向けてこれらをやるのがベストでしょう。
準備会も推奨しています。
冬コミの本番前から準備をしよう
- 朝食をしっかり食べ、しっかり眠ろう
- 12月初めから運動をする
- サークルチェックや準備を一気にしない
朝食をしっかり食べよう
朝飯を抜きにコミケに参加する方がいますが、体力低下にも繋がりますし頭も回らないです。
救護室に運ばれる人の大半が睡 眠や食事を取らなかった人です
https://www2.comiket.co.jp/info-a/C95/C95CtlgNotes1.pdf
コミケの救護室に運ばれる人の大半が睡眠不足・食事を摂らない人です。
また風邪予防には睡眠と食事の重要性が指摘されているので忘れないようにしてください。
エナジードリンクや濃いラーメンなど、ガッツリな料理をオタクは良く食べている印象を周囲を見ていると感じています。
せめてコミケ参加の朝食だけでも体に良い料理を食べましょう。
しっかり眠ろう
寝不足で冬コミに参加する方が多数いるようで、待機列で寝ている方が沢山います。
待機列の暇つぶし対策として仮眠をとるのは悪いことではありませんが、家でもしっかりと寝ることが大前提です。
私の友人は寝不足で参加して足を挫いたり、開場から1時間もせずに体力を消耗してしまいすぐに帰宅をすることになりました。
冬コミに合わせて運動をする
夏コミもあわせてですが、運動を数週間前から初めています。
コミケの時期が近くなると毎年コミケに照準を合わせて体を動かし始めたことで、帰宅後のヘトヘトや打ち上げ中に居眠りしてしまうことがなくなりました。
自転車で舞台探訪をしつつ、運動をしていました。
週に軽い運動を60分するだけでメンタル悪化リスクは12%下がる!
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/10/blog-post_23.html
一週間に軽い運動(早歩き)を60分すれば良いので、舞台探訪を毎週するだけでも少なくともメンタル悪化のリスクが経験されます。
歩くのが無理な場合はレンタサイクルを使うことで聖地巡礼をしてみるのも良いでしょう。
好きな作品の舞台を巡りつつ、身体を動かす事ができるので一石二鳥です。
また自粛期間もあったのでステッパーとリングフィットを購入しました。
部屋にいながら運動ができるので運動不足を解消できました。
サークルチェックや準備を一気にしない
待機列でサークルチェックするのは暇つぶしやサークルの場所を確認する上ではとても良いでしょう。
しかし参加前日の寝る前にサークルチェックするのは、寝不足の原因になるのでオススメはしません。
それならば何日も前から入念にチェックをし、再確認として待機列で再チェックをしましょう。
かつてサークル参加は会場内で座れるからと、準備を前日にしたことが一度あるのですが当日眠くて大変でした。
何日もかけてサークル準備をすることで、前日大忙しになり寝不足にならないようにしましょう。
冬コミに向けての風邪予防グッズを購入しよう
- マスク
- 除菌シート
- 除菌用アルコール
サークル参加者こそ意識しよう
手渡しで頒布するので小まめに手を清潔に保つことが重要です。
一々トイレに行って手を洗うのも、人混みやトイレの列的に非現実的です。
そして一番大切なのが湿度と温度。
一度計測したのですが、思っていたよりも冬コミ会場内は湿度が低いです。
特に厚手の服を着るのも大切ですが、喉の乾燥対策のことも考えてマスク着用をしましょう。
風邪を引くだけではなく、会場内は乾燥しているので喉がやられてしまうので注意をしてください。
実際に冬コミの会場内の温度と湿度を計測したのですが、海に面していても湿度がとても低く驚きました。
冬コミの寒さ対策グッズ
特に寒さ対策を「厚着をするだけ」で済ませてしまうと、あまりの寒さにコミケ開場の10時には既にへとへとになることもあります。
初心者は必要以上に寒さ対策をすることが重要です。
冬コミはカイロを持って行こう


カイロには様々な種類がありますが、一番ベストだと思っているのが貼るカイロです。
ただしこれも無暗に貼っても効果がありません。
- 太もも
- 背中
- お腹
血流の関係等で温めるとベストな位置、基本の三つです。
しかし、さらに私がチョイスするのは肩の外側(部位・三角筋)です。
この部位は身体を動かさずじっとしていると、風が良く当たり冷えを感じやすいです。
したがって個人的には、三つの部位の他に両肩に貼っています。
太もも側はさらに外側に貼るようにしています。
- 貼らないスタンダードなカイロ
- 充電式カイロ
- 充電式カイロ以外のUSBグッズ
- ハクキンカイロ
オススメは貼るカイロですが、それ以外にも様々なカイロがあります。
貼らないカイロは、貼るカイロを単純に貼らなくした古典的な使い捨てカイロです。
複数あっても良いのですが、そんなにあっても荷物になるだけだと思っています。
ただし手先の冷たさを改善する上では、とても優秀なカイロの一つです。
充電式カイロ
USBで充電して温めるカイロです。
熱源は結局バッテリーなのでそこまで温かいわけではないのですが、大きなメリットがあります。
- ON/OFFができる
- スマホも充電可能なものがある
- 何回も繰り返し使えるからゴミが出ない
この三点がとても特徴的な性能です。
一度私も使ったことがありますが、当時は出て歴史が浅かったこともあり微妙でしたし、モバイルバッテリーになる物は少なかった時代です。
それでもゴミになることが多くなる貼らないタイプのカイロよりかは荷物にはなりません。
充電式カイロ以外のUSBグッズ
USBケーブルでモバイルバッテリーやパソコンなどに接続し温めるグッズです。
昔充電式電池とUSB腹巻がセットになって、スターターよりも安くamazonで販売されてたことがあり祭りになりました。
モバイルバッテリーが邪魔にはなりますが、確実に温かくなりますし、貼るカイロよりかは熱くなり過ぎずそのまま付けても良いメリットがあります。
他にも昔からUSB膝掛けなどもあるので使ってみるのも良いでしょう。
ただし膝掛けなどは嵩張るのが難点です。
USBグッズの分類なのでカイロではないのですが、カイロのように使えるので仲間にしました。
リラックス用にUSBホットアイマスクがあるので、寒さ対策にも使えるものが沢山売られています。
冬コミの寒さ対策を購入するついでに調べてみるのも良いのではないでしょうか?
ハクキンカイロ
ハクキンカイロは燃料を入れて何度も使いまわすカイロです。
充電式の燃料版なので、とても熱量がある反面とても熱く重いのが難点。
そして使用中のハクキンカイロは電車内での持ち込みは禁止されているので、車で移動するまたは周辺に家やホテルが無い限りは使えないでしょう。
さらにコミケ会場で使うのはテロ対策等もあるので、燃料で温まるハクキンカイロは使用しない方が良いでしょう。
エマージェンシーシートは薄くて軽く温かい
かなり前からエマージェンシーシートを使っている方をちらほらいます。
私も使う使わないかかわらず、エマージェンシーシートを持参しています。
それでも冬コミの普及率から見ると、とてもあるとは思えないのがこのエマージェンシーシート。
正直冬コミだけではなく、冬の様々なイベントシーンで活用できると思っています。
- 風を通さない
- 日光の活用
- 毛布よりも薄く軽い
- 再利用しやすい
- 捨てやすい
コミケの会場である東京ビッグサイトは、海風とビル風が強いので体感温度はとても低く感じられます。
したがって風から身を守るのはとても重要なことです。
膝掛け(ブランケット等)でも十分では?
一般参加者は移動が多いので荷物になることを考慮して、個人的にはサークル参加者(売り子)にだけおすすめしています。
エマージェンシーシートは体感温度がとても上がりますし、大きいのを買ってもコンパクト。
そして複数人でも膝掛けとして使えるので、一つあるだけでも便利なアイテムだと思います。
ただ明らかに性能が上がるにつれて気軽に買えないのが難点です。
手袋はスマホ操作可能なものがベスト
長時間少なくとも1時間以上外にいる場合は手袋は必須です。
手が冷えてしまうとスマホゲーすら厳しくなるので、タッチパネル対応手袋をオススメします。
- 格安の薄い手袋はダメ
- 必ず風を通しにくい厚手にすること
- 最悪の場合手袋を二重にすることも検討
- スマホが使える部分は摩耗する
手袋を持って行かないで待機する人は男性で特に多く見られます。
しかし手袋を外してスマホを操作する待機者は、男女共に良く見かけます。
わざわざ手袋を外さないためにも、スマホ手袋を購入しましょう。
格安のスマホ手袋はほぼ軍手みたいなもので失敗したことを、かつて記事にしましたのであわせてお読みください。
外で並ぶなら、マフラーよりもネックウォーマーが便利
マフラーをエマージェンシーシートと同じく、体感温度を上げるので必須です。
この有無によって、帰宅後風邪を引き、コミケ連戦が不可能になるケースも考えらるので是非持って行くようにしてください。
- 筒状になっていて隙間が少ない
- カバンに入れてもかさばりにくい
- 落とした時周囲の迷惑になりにくい
デザインはあまり良くないですが、快適さを求めているのでこの三点を理由にオススメしています。
ただしこちらもなのですが、サークル参加(売り子)の場合はマフラーでもそこまで問題ないと思っています。
ただマフラーを落とすと広がってしまい、踏まれるだけではなく踏んだ人が転倒する可能性が高いので、そこは頭の隅に置くことが大事だと思います。
列待機中は地面が冷えてるから折り畳み椅子はアリ
夏冬のコミケ関係なく、イベント関連では必須の折り畳み椅子。
野外イベントでは必須クラスなのですが、外で長時間待機する一般参加者も野外イベントのようなものなので始発組は特に重要です。
待機列で仮眠を取る方もいますのでそのために椅子の用意はしたほうが良いです。
地面の環境が悪い
地面がコンクリートなので、直接座ると冷たく辛いです。
しかも必ず晴れているわけではないので、雪や雨の日はズボンまでもがビショビショに濡れてしまうので風邪を引きます。
汚い服装でコミケへの参加も不快なのに、さらに濡れたせいで風邪を引いたり低体温症になるのは避けたいので雨具対策を万全にして参加しています。
サークル参加は折り畳み椅子を必須ではありません
コミケのサークルスペースには椅子が2脚あります。
三枚のサークルチケットをフルに使うため座れないという場合は、折り畳み椅子を持って行くのはありだと思います。
それでも大きな折り畳み椅子は周囲の邪魔になるので、小さな待機列に使われるような椅子が良いでしょう。
無駄に何枚も重ね着するよりもヒートテック系


長袖の服やシャツにセーターを無駄に重ね着をするよりも、ヒートテックを着ることで枚数を減らしましょう。
暑いからと脱ぐのも面倒ですが、脱いだ服はかさばるので荷物にもなるのが最も大変です。
私はヒートテック系でもおたふく手袋のボディータフネスを利用しています。
とても暖かく動きやすいだけではなく、汗にそこそこ強くて安いので個人的にとても気に入っています。
冬コミは靴や靴下を意識しよう
上半身を着込むことは当たり前にできますが、意外と靴周りをおろそかにしている人がいます。
靴下を二重にしたり・ズボンを重ね着するのは大切です。
靴下は二重にする
私は靴下を二重にしています。
するとしないとで全く違いますし、待機中つま先が冷たいと疲れるだけではなく帰りたくなります。
メッシュが少ない靴は辞める
夏コミとは違いメッシュ面の少ないスニーカーを履きましょう。
メッシュが多いと靴下を重ね着しても効果が薄れるので控えましょう。
外の待機列に座っていると足が冷えてしまうのでカタログのチェックをしていたり、ネットで情報を集めている時に足先が冷えると辛いです。
乾燥対策も大切
- 水分補給
- マスクをする
- 手を保湿する
冬コミの会場内はとても乾燥しています。
どんなに体を温かくしていても、乾燥していたら喉を傷めたり風邪を引くので、マスクなどをして乾燥に気を付けましょう。
夏コミは熱中症対策に水分補給ですが、冬コミでは乾燥による喉を傷めるだけではなく乾燥による脱水もあるので水分補給は大切です。
また手が乾燥すると怪我をしやすくなるので、ハンドクリームなどで保湿しましょう。
同人誌でもペーパーやコピー本はさらに手を切りやすいので、同人誌の頒布から整理整頓の時まで気を付けましょう。
作業時は手袋がオススメです。
コミケ夏冬の温度湿度を記録した記事を作成しました。
自分が持っている服や寒さ対策グッズの何が必要なのか、数値を読むことで漠然とでも把握できます。
番外編:冬コミでも日焼け対策はしよう
日焼け対策は夏コミにこそ重要に思われますが、意外にも冬でも紫外線は強いです。
すぐには日焼けをしなくても、ずっと外にいると肌の弱い人は日焼けする可能性があります。
特にコスプレイヤーの方や早朝待機組で大手サークルに並ぶ人は、外にいることが多いので顔だけでも塗っておいたり、帽子を被るのをオススメします。
冬コミの寒さ対策リスト
- カイロ
- エマージェンシーシート
- 手袋
- マフラーorネックウォーマー
- 折り畳み椅子orレジャーシート
- ヒートテック類
- 靴下の重ね着
まとめ:冬コミの寒さ対策
- 一般参加かサークル参加かで服装や荷物の自由度が変わる
- なるべく冷えないように意識する
- 始発なのかゆっくりかで荷物も多少変わる
- カバンはどのくらいのサイズにしたいのか意識しよう
- イスや持って行ける荷物の量が変わっていく
- 会場内では汗をかく可能性が高い
- 会場内で脱ぎやすい服を選ぼう
自分がどうしたいかによってだいぶ変わります。
特に分かりやすいのは会場へ向かう時間帯です。
朝が早ければ長時間外で待機しますし、開場ギリギリでしたら下手したら折り畳み椅子に座らない可能性があります。
また向かう会場によっては、並ぶ列も違うのでコンビニやトイレへの距離の有無によって、意外と座らなかったということもありえます。
自分に合わせて取捨選択することで、荷物を出来る限り減らし冬コミを連日参加できるようにしましょう。