2019年のコミケは夏と冬両方ともサークル参加をする機会に恵まれました。
サークル参加をする時に会場内の温度が気になったので計測をすることにしました。
計測をする上でコミケに持っていくものをどうすれば良いのか、改めて工夫をする必要が出てきました。
当記事では夏と冬のコミケ会場内の温度と湿度をグラフと表にして説明をしていきます。
またこの記事の温度湿度を読み取ることで、コミケの持ち物や暑さ・寒さ対策の参考になるとありがたいです。
早く読みたい人のための目次
東京ビッグサイト館内の状況
東京ビッグサイト館内の映像です。
イベントがあり入れなかったところもありますが、基本的なビッグサイト館内はこのような状況になっています。
何故コミケ会場の気温を計測したのか?
- コミケの暑さ・寒さ対策のために温度を把握したかった
- 実際の気温を知りたかった
- 新しくできた南館の空調の実力を知りたかった
コミケ会場内の気温が何故知りたかったのか、主な理由は三つです。
特に2019年の7月に南館が完成したばかりだったので、空調の設備がどのくらい進化しているのかを数値として記録したかったのが大きな理由です。
コミケのVLogです。
時期や時勢は数年違いますが、サークル参加時や館内での行動は基本的には同じです。
どのような状況なのかピンとこない方は動画をご確認ください。
コミケの温度湿度を計測した時の条件
- 国際展示場南館4
- 計測場所はサークル席
- 席は空調の風が当たる島中
- 比較的内側の会場内
- 国際展示場西館3
- シャッターの近く
- 外からの風が当たる
- 空調の風は当たらない
温湿度計は使えればどこも同じだと思うので、個人的に信頼のあるタニタ製のでも良いでしょう。
また計測した場所・ジャンルは両方ともFC少年(咲-Saki-島)です。
2019年、夏と冬のコミックマーケットの温度湿度の結果
夏と冬のコミケの温度湿度は表とグラフにしてまとめました。
夏と冬のコミケの温度・湿度表

- 夏コミの外の気温は最高温度35.6度、最低温度26.2度
- 南館内の気温は最高26.2度、最低24.6度
- 南館内の湿度は最高湿度66%、最低湿度58%
- 冬コミの外の気温は最高温度10.9度、最低温度3.8度
- 西館内の気温は最高温度17.8度、最低温度14.8度
- 西館内の湿度は最高湿度39%、最低湿度26%未満
夏コミと冬コミの外気温は過去の天気が確認できるgoo天気から引用しました。
夏と冬の温度・湿度のグラフ


LLはエラーのことで26%未満になると表示されます。
お昼には湿度の測定が不可能になりました。
コミケで計測した温度湿度計の写真
冬と夏のコミケ会場内を温湿度計で計測した時にメモの代わりに写真で保存していました。
計測結果の一つとして公開します。
















夏コミと冬コミの温湿度の結果を見て気付いたこと
- 南館は外気温よりも10度低い
- 湿度は変えられない
- 暑さのピークはお昼
- 人が減ると湿度は下がる
- 東京ビッグサイトの南館の空調能力が高い
- 南館内は気温を25度に保つようにエアコンが動いている
- 少なくとも12:50がもっとも館内暑さのピーク
- 14時以降参加者が減ることで温度湿度が少し落ち着く
- 14時が帰宅による混雑が予想できる
- 温かさのピークはお昼前
- 午後になると湿度が一気に下がる
- 海側に面していても湿度は上がらない
- 夕方になると気温が上がる
- 乾燥しすぎている
- 会場内では寒さ対策よりも乾燥対策が重要
- サークル参加者は基本動かないので乾燥対策は強く意識するのが大事
夏コミで気付いたこと
南館は気温の維持を細かく調節しているようで、実際体感温度が上がってきた時に風向上下になり、冷風を会場内に送っていました。
南館の空調能力の高さに大変驚きました。
冬コミで気付いたこと
とにかく乾燥していることが挙げられます。
寒さは着こめば対応できますが、感想に関してはどうすることもできません。
コミケ後に風邪やインフルエンザになる方が多いのも納得のいく湿度です。
冬コミの会場内では乾燥対策をしましょう。
コミケ準備会は室温を可能な限り守っている
第5条第3項(空気調和設備等の調整)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/article/action_detail_004.html
事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない。
環境庁によると労働衛生法の観点からも室温は17度以上28度以下にしようと言っているので、コミケ準備会はしっかりと守っています。
さすがにシャッターが開いていること、人が多いことが原因で湿度に関してはコントロールが現実的に難しいと考えられます。
国内最大級のイベントにしては空調の維持を意識し、積極的に努めていることが分かります。
準備会は言わないだけで、会場内に関してやれることは最大限努力していると感じました。
実際にコミケ会場内にいて感じたこと
特に夏が顕著で南と西で温度差が激しく人権の違いを見せつけられました。
8時はシャッターを閉めたばかりで湿気がまだ残っていて、南館の冷房が良い感じに効いてきた開場直前がもっとも涼しい環境になっています。
夏コミは空調が効いていてもジメジメ
夏コミは比較的空調が効いている南館の場合、気温25度前後で湿度が60%以上の外よりかは10度近く低い環境です。
外にいるよりかははるかに快適でした。
古い西館東館の暑さよりかは最新設備の南館が、コミケ内で見ると人権が得られる場所でしょう。
ただそれでもジメジメした環境で、汗ばむので熱中症対策である水分補給や暑さ対策は必須でしょう。
またコミケは10時開場になる関係で基本シャッターは閉まり、外気の影響が少なくなるので開く直前は蒸す代わりに温度は低めです。
夏コミの体感温度
- 国際展示場南館34がとにかく快適
- 体感温度に関しては基本どこも変わらない
- 南館の真ん中にいると冷房が直接当たる
- 汗をかく(汗ばむ)のはどこも変わらない
- 蒸すのは変わらない
冬とは違い熱さ対策には限界があるのが辛いところです。
必ずサークル配置で人権エリアになるとは限らないので、無理のない範囲で熱中症対策をするしかないと思いました。
冬コミは乾燥に気を付けよう
西館内では15度前後、湿度は40%以下で時間が経つにつれて乾燥します。
計測はしていないのですが、南館内でも売り子をした時はさらに暖かったので冬でも空調は南館がベストです。
冬も会場内のエアコンが効いているので、開場直前は快適です。
冬コミの体感温度
実は持って行くのを忘れていて計測できなかったのですが、4日目の南館3で売り子をしていましたが、ハッキリ言ってダントツで温かく快適でした。
どこも歩いて着込めば温かいので良いのですが、寒さ対策に関しては目的地や配置によっては考えなおさないとダメだと感じました。
- 外内どちらも乾燥している
- 場所によって温度差がある
- 夏よりかは温度による過酷ではない
- 乾燥対策をしないと病気や鼻などを痛める
少なくともカイロは南館3の時はいりませんでした。
逆に西館3の場合はシャッターが近いのは大きかったですが冷えてしまったので貼らないタイプのカイロが欲しいとも思いました。
サークル参加する時は前もって地図と経路の見直すし、シャッターが近いのかを確認することも寒さ対策の重要な点になるでしょう。
夏冬の共通点として眼鏡が曇る
夏コミ・冬コミの共通点として、場所によっては眼鏡のレンズが曇る場合があります。
湿度と温暖さの関係で私の経験では、夏の方が曇りやすいです。
夏コミでは外の暑さと館内の冷房の効きによっては、一気に眼鏡が曇ることがありました。
ただ冬とは違いレンズの曇り具合はそこまでひどくないので、眼鏡拭きで軽く拭いても問題はないでしょう。
また使い捨て眼鏡拭きの申し訳ない程度についている、曇り止め効果も夏コミの場合は活躍をしてくれる可能性があります。
コミケの気温を把握して覚えておくといいこと
- 夏冬両方とも新しい施設であるの南館が人権エリア
- 湿度に関しては季節の影響を受けやすい
- 夏は熱中症対策、冬は乾燥対策が重要
- マスクは個人的に必須
会場内の気温に関しては配置される場所という運もあるので諦めて、体調不良に対して特化するべきだと感じました。
結局寒暖をどうするかではなく、その先をどう生き残るかを意識しましょう。
また東京ビッグサイトの新館である南館の素晴らしさが際立ちました。
風邪は引かないまでも気を抜くと喉をやられることが多く、夏よりも埃の塊が会場内の地面を転がっていました。
多少は乾燥しているのだろうと思っていましたが、乾燥レベルは甘いレベルではありませんでした。
乾燥による脱水を考えた水分補給と風邪予防等をしっかりとしましょう。
特に歩いている人よりも地面寄りの座っているサークル参加の方はマスクをしましょう。